となりの億万長者を読んで
「となりの億万長者」とはトマス・J・スタンリー氏とウィリアム・D・ダンコ氏による、億万長者たちへのインタビューから、億万長者はどのような人達か、どうすれば億万長者になれるかを記した本である。
どうしたら億万長者になれるかの反対に、どういう人が億万長者になれないかということも書いてあり、非常にためになる一冊です。
億万長者とは?
この本では純資産を100万ドル以上持つ人を億万長者、金持ちと定義しています。純資産とは、現在の資産額から負債額を差し引いた価値を言います。
所得が多い人を億万長者、金持ちとは言わないというところを押さえておかねばなりません。
期待資産額
金持ちかどうかを計るもう一つの見方についても触れられています。それは「期待資産額」を基にするものです。
期待資産額=年齢×税引き前の年間家計所得÷10
40歳、年間所得1000万円なら、期待資産額は40×1000万÷10=4000万円。これより資産が多ければ同じ所得層、年齢層と比較して金持ちと言える。というように使います。
蓄財優等生と蓄財劣等生
先ほどの期待資産額の値を使って、「蓄財優等生」「蓄財劣等生」「平均」という3つのグループに分けることができます。
蓄財優等生=期待資産額の2倍以上の資産
蓄財劣等生=期待資産額の半分以下の資産
平均=優等生と劣等生の間
蓄財優等生と蓄財劣等生という言葉はこの本で何回も登場します。
私の場合はちゃんと蓄財劣等生に入っていました。住宅ローンが大きく足を引っ張っています。まずは平均目指して頑張らないといけません。
億万長者の最大の特徴
金持ちの特徴を三つの言葉で言い表せば、
倹約、倹約、倹約 である。
やはりというか、この本でも倹約の大事さについて多くのページ数が割かれています。実際の億万長者へ取材した話なので説得力があります。
家、車、時計、スーツ、靴など、億万長者は決して贅沢することなどないのです。
資産を築くためには「攻め」よりも「守り」がはるかに重要と結論付けられます。
これを言われるとぐうの音も出ません。
本書には予算を立てて出費をコントロールすることの大切さが繰り返し書かれています。
所得税こそ最大の敵
資産を築くには、課税対象となる現金所得を最小限に抑え、含み益(現金を伴わない資産価値増加)を最大限にすべきである。
アメリカの一般的な世帯は資産の10%以上に相当する金額を所得税として納めているが、億万長者は資産の2%程度しか納めていない。
所得税に関しては、年間の所得に対する割合でしか考えたことがなかったので、全資産に対してどれくらいの割合で納めてるかという発想は自分にとって新鮮でした。
七つの法則
そして、本書には資産を築く成功の秘訣について7つの法則が挙げられています。
- 彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する
- 彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
- 彼らは、お金の心配をしないですむことの方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える
- 彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない
- 彼らの子供たちは、経済的に自立している
- 彼らは、ビジネスチャンスをつかむのが上手だ
- 彼らは、ぴったりの職業を選んでいる
私は1,2,3はまさにその通りだと思いました。特に1が重要で、収入より低い支出で生活するではなく、はるかに低い支出で生活するという心構えが必要なのだなと思いました。
まとめ
億万長者、お金持ちになるためにはオフェンスよりも、とにかくディフェンスが大事ということです。
オフェンスというのは稼ぐ力、ディフェンスというのは倹約、資金管理、いくら稼いでも出ていくのが多ければお金持ちになれないということです。
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大変参考になることが書いてある名著なので、購入してぜひ一度ご覧になってください。お金持ちのマインドを知ることはお金持ちになる第一歩です!
私もこの本を若いときに読んでいれば、人生が違ったかもしれません。これから頑張ります!