ゼンショー、ココスジャパン、ジョリーパスタの株主優待を比較してみました

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株主優待銘柄の代表格 ゼンショーホールディングス

ゼンショーホールディングスは外食事業を手がけている企業で、数多くのグループ店舗があり、その中には「すき屋」、「なか卯」「はま寿司」などかなり知名度が高い店舗が含まれています。

また、ゼンショーHDには『ココスジャパン』と『ジョリーパスタ』という2つの関連会社があり、それぞれJASDAQと東証2部に上場しています。

ゼンショーHD、ココスジャパン、ジョリーパスタはいずれも株主優待制度があり、同じような内容なのですが取得に必要な金額など違うところもあるので、今回は改めて比較してみました。

ゼンショーHD(7550)の株主優待内容

ゼンショーHDの株主優待権利確定日は3月末日、9月末日の年2回です。

100株以上の株式保有で、ゼンショーグループ会社で使える「株主様お食事後優待券」がもらえます。

img_4375.jpg

  • 100株以上300株未満:1,000円分(500円券×2枚)
  • 300株以上500株未満:3,000円分(500円券×6枚)
  • 500株以上1,000株未満:6,000円分(500円券×12枚)
  • 1,000株以上5,000株未満:12,000円分(500円券×24枚)
  • 5,000株以上:30,000円分(500円券×60枚)

保有株数に応じ、5つに区分されています。優待がもらえる最小株式数の100株ではなく、500株と1,000株が最も良い利回りです。

優待券を代替品に交換することもできる

優待券3,000円分を1冊として、ゼンショーグループのオリジナル商品と交換することができます。

img_4372.jpg

10種類の中から選ぶことができます。『サンビシ』もゼンショーHDの関連会社なので、サンビシの醤油も代替品に含まれています。

ココスジャパン(9943)の株主優待内容

ココスジャパンの株主優待権利確定日は3月末日、9月末日の年2回です。

100株以上の株式保有で、ゼンショーグループ会社で使える「株主様お食事後優待券」がもらえます。

img_4377.jpg

  • 100株以上200株未満:1,000円分(500円券×2枚)
  • 200株以上500株未満:2,000円分(500円券×4枚)
  • 500株以上1,000株未満:6,000円分(500円券×12枚)
  • 1,000株以上:12,000円分(500円券×24枚)

ココスジャパンの株主優待は4つに区分されています。ゼンショーは5,000株以上がMaxでしたが、ココスジャパンは1,000株以上がMaxです。

最も利回りが良いのはゼンショーと同じで500株と1,000株の保有です。

ココスにはストックホルダーカードがあります

ココスジャパンの株主優待の特徴はストックホルダーカードがあるところです。

img_4374.jpg

100株以上200株未満でシルバーのストックホルダーカード(5%割引)、200株以上でゴールドのストックホルダーカード(10%割引)がもらえます。

注意しなければいけない点は、『株主様お食事ご優待券』はゼンショーグループの全店舗で使うことができますが、『ストックホルダーカード』は「ファミリーレストラン ココス」、「メキシカンレストラン エルトリート」、「焼肉レストラン 宝島」でしか使うことができません。

ジョリーパスタ(9899)の株主優待内容

ジョリーパスタの株主優待権利確定日は3月末日、9月末日の年2回です。

100株以上の株式保有で、ゼンショーグループ会社で使える「株主様お食事後優待券」がもらえます。

img_4376.jpg

  • 100株以上500株未満:1,000円分(500円券×2枚)
  • 500株以上1,000株未満:5,000円分(500円券×10枚)
  • 1,000株以上:10,000円分(500円券×20枚)

ゼンショーが5つ、ココスジャパンが4つに区分されているのに比べジョリーパスタは100~499株、500~999株、1,000株~という3つの区分だけとシンプルです。

そして、ゼンショーの代替品交換、ココスジャパンのストックホルダーカードといった特別なシステムもない、本当にシンプルな優待制度です。

また、ゼンショーとココスジャパンは500株、1,000株保有が最も利回りが良かったのですが、ジョリーパスタの場合は100株、500株、1,000株とも同じ利回りです。

優待取得に必要な金額は?

株主優待の権利を得るのに必要な金額と優待利回りを表にしてみました。(※データは平成28年9月6日終値のものです)

ゼンショーココスジャパンジョリーパスタ
株価1,839円1,913円1,280円
1,000円183,900円191,300円128,000円
  利回り1.09%1.05%1.56%
2,000円×382,600円×
  利回り×1.05×
3,000円551,700円××
  利回り1.09%××
5,000円××640,000円
  利回り××1.56%
6,000円919,500円956,500円×
  利回り1.31%1.25%×
10,000円××1,280,000円
  利回り××1.56%
12,000円1,839,000円1,913,000円×
  利回り1.31%1.25%×
30,000円9,195,000円××
  利回り0.65%××
1株配当16円24円7円
配当利回り0.87%1.25%0.55%

ジョリーパスタが最も株価が低いので、優待をもらうのに必要な費用も1番低いです。

ジョリーパスタが優待利回りはトップ

優待の内容は同じようであってもそれぞれ株価が違うため、利回りが異なります。ゼンショーやココスジャパンは保有株数が増えると一段階利回りが上がりますが、それを加味しても優待利回りはジョリーパスタ>ゼンショー>ココスジャパンの順で高いです。

しかし、配当利回りはココスジャパン>ゼンショー>ジョリーパスタの順になり順位が逆転します。

それでは結局のところ、どの銘柄が一番お得なのでしょうか。

配当も評価に加えてみました

配当利回りはココスジャパンが他を圧倒しているため、単純に優待利回りと配当利回りを足すと、ココスジャパン>ジョリーパスタ>ゼンショーの順になります。

しかし、面倒なことに優待と違って配当金には20.315%の税がかかります。

それをふまえて、優待+税引き後の配当利回りを表にすると、

ゼンショーココスジャパンジョリーパスタ
株価1,839円1,913円1,280円
1,000円183,900円191,300円128,000円
  利回り1.78%2.05%2%
2,000円×382,600円×
 利回り×2.05%×
3,000円551,700円××
 利回り1.78%××
5,000円××640,000円
 利回り××2%
6,000円919,500円956,500円×
 利回り2%2.25%×
10,000円××1,280,000円
 利回り××2%
12,000円1,839,000円1,913,000円×
 利回り2%2.25%×
30,000円9,195,000円××
 利回り1.35%××
1株配当16円24円7円
配当利回り0.87%1.25%0.55%

というように少額投資では、ココスジャパンとジョリーパスタがほぼ同じ利回りで、ゼンショーがやや落ちるという結果でした。
ココスジャパン≧ジョリーパスタ>ゼンショー

投資額が100万円近くなる(優待券6,000円以上)になるとココスジャパンが優位に立ち、ジョリーパスタとゼンショーはほぼ同じでした。
 ココスジャパン>ゼンショー≧ジョリーパスタ

結論は?

優待+配当利回りを細かく計算したところ、利回りに少し差があることが分かりました。ただ、その差はわずかと言っても良いくらいです。

この3つの銘柄に関しては利回り云々ではなく、その時の株価や資金に応じて、どの銘柄を買うか決めるのが良いのだろうと思います。

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3月9月株主優待
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